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小児科

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小児科 夜尿症について




阿南共栄病院 副院長 上田 隆(うえだ たかし)小児科医師

夜尿症(おねしょ)外来を始めた理由

私は小学生になってもおねしょが治りませんでした。低学年のときはおばあちゃんと一緒の布団で寝ていました。夜中におねしょをして目が覚めるのです。布団がびっしょり濡れているだけでなく、おばあちゃんの寝巻きまで濡らすこともよくありました。私は自分で着替えてから敷布団を裏返しにして、どうかもうおねしょをしませんようにと願いました。朝、起きると少しだけおねしょをしています。本当に私はだめだなと落ち込みながら、着替えをします。これが毎日続いたのです。

家族は怒ったりはしませんでしたが、あきれていたと思います。なんとかしないといけないと思い、私にお灸を試みたのですが、効き目はまったくありませんでした。

小学6年生になると修学旅行があります。私は母には内緒で修学旅行には参加しないつもりでした。おねしょが友達や先生にばれることは、死ぬほど辛いことだったのです。

修学旅行の日が近づくと、クラスの話題はお金をいくら持っていくかとか、お土産はなにがいいとか、班割りはどうしようか、それはそれはにぎやかです。私もだんだんみんなと一緒に行きたくなりました。おねしょが絶対にばれない方法はないのか、考え続けました。そして、とうとう見つけたのです。

『眠らなければいいんだ!』

愛媛県の松山から船に乗って、大分県の別府温泉に行きました。そうです。みんなと一緒に修学旅行に来ているのです。もう後戻りはできない。計画通りやるしかありません。夜になると枕なげのゲームが始まり、しばらくすると電気が消えました。それから朝まで目を開けたまま頑張ったのです。おねしょはしませんでした。夜が明けたとき、どんなに嬉しかったか。
次の日は、バスに乗って地獄めぐりの観光です。もう眠たくてどこをどう回ったのか覚えていません。こうして私の修学旅行は終わったのです。
ところが奇跡が起こったのです。この日を境におねしょが無くなったのです。ただ少し困ったことは、それから夜中に寝ぼけてトイレ以外の場所(玄関など)で排尿することが続きました。これも家族の大きな問題になりましたが、数ヶ月で治まりましたので安心しました。
小児科の医者になってから、夜尿症の勉強を始めました。夜尿症の殆どは自然に治ります。しかし、私は小学6年生まで悩みました。その悩みを少しでも取ることができればと願い、夜尿症外来を始めたのです。

「先生もおねしょをしたよ」

小学6年生の女の子が母親と一緒に、夜尿症外来を受診しました。彼女は恥ずかしくて緊張しています。そこで、私はこの親子に言ったのです。「先生もおねしょをしたよ」
「先生でもするんですか?」と疑う母親。私の夜尿症とのささやかな戦いについてお話させていただきました。親子はニコニコしながら外来を去って行きました。しばらくして、母親から手紙をいただきました。
『娘は先生もおねしょをすると聞いて安心したのか、自然におねしょが治りました。ありがとうございました』
こんな事ってあるんですね。私の恥ずかしい経験が役に立つなんて。それからは、夜尿症外来を初めて受診する子どもたちに、最初に伝えています。

「先生もおねしょをしたよ」

家庭でできる5つのポイント

  1. 夜中に無理やり起こさないことです。そのためにオムツをしたからといって、夜尿が長引くことはありません。夜尿の原因とオムツは関係がないのです。
  2. 水分の取り方に注意が必要です。朝や昼に多く取り、夕方からは制限してください。夕食は早めに終わらせ、塩分も取り過ぎないようにしましょう。これだけで、かなり改善されます。
  3. 夜更かしや不規則な生活は夜尿を悪化させます。早寝早起き、決まった時間の食事を心がけましょう。
  4. 夜尿をするこどもには、手足が冷たい冷え性が多く見られます。寝る前にゆっくり入浴をして体を温めましょう。寒さが厳しい冬には、湯たんぽも効果があります。
  5. 膀胱を大きくするには、おしっこの我慢をする訓練が必要です。尿意を感じてもすぐにトイレに行かせず、話をするなどしてぎりぎりまで我慢させましょう。ただし、無理をし過ぎないように。

どんな場合に医療機関に相談すればよいのでしょうか?
小学校1年生で、週に1〜2回程度の夜尿(おねしょ)なら、もう少しで自然に治ってしまう可能性が高いと思います。週の半分以上に夜尿がある場合は、自然に治るのに数年かかることもあります。このような場合は、家庭での生活習慣の改善を行ってください。それでも治らない場合は、医療機関に相談するとよいでしょう。受診前に電話で相談にのってくれるか確認するのがよいと思います。

夜尿のタイプにあった治療法

夜尿のタイプによって治療が異なります。夜だけオムツをして、元の重さを引いた朝のオムツの重さと、朝一番の尿量を量り、合計した尿量が『夜間尿量』です。学校から帰ってきたら、家で排尿を少し我慢させて、どのくらい尿量をためられるか量れば、『我慢尿量』が分かります。この2つの尿量が測定できれば、簡単に夜尿のタイプが分かります。

  1. 多尿型タイプ
    夜間尿量が多い場合です。寝る前に抗利尿ホルモンの飲み薬を使えば劇的に効きます。
  2. 膀胱型
    我慢尿量が少ない場合はこのタイプです。尿失禁治療の飲み薬があります。また、排尿を始めるとパンツにつけたセンサーが反応してアラームが鳴る『アラーム療法』も試みています。
  3. 混合型タイプ
    多尿型タイプと膀胱型タイプの両方の特徴を持っている場合は、両方の治療を行うこともあります。

夜尿の治療法は増えたので、治るスピードも以前より随分早くなっています。夜尿で悩んでいるなら、専門の医療機関に相談することをお勧めいたします。

備考1 夜間尿量の目安
小学校1〜3年生 200cc以下
小学校4年生以降 250cc以下
備考2 我慢尿量の目安
小学校1年生 150cc以上
小学校2年生 200cc以上
小学校3年生以降 250cc以上


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